まるき製パン所のニューバード
2022.11.24
京都に来て1番驚いたのは、京都は本当にパンの街だということ。
テレビや雑誌でよく取り上げられているのでパンの消費量がトップなことはなんとなく知っていたが、いまいちピンときていなかった。
実際京都には有名なパン屋さんが何個もあって、確かにどこも魅力的なパンだらけ。その中でもわたしが虜になったのは、昭和22年に創業され今もなお多くの人に愛され続けている「まるき製パン所」。引っ越しの動機はここのコッペパンの美味しさとお店の雰囲気に魅了されたから、と言っても過言ではないほど。
なんとも言えない素朴で美味しいコッペパンにハムと細く切られたキャベツが挟まれた定番のハムロールは、好きすぎて一度に3本食べた。
何度か通っていると、たまたま見かけた揚げパンに「ニューバード」の文字。調べるとどうやら京都発祥の幻ご当地パンとのこと。さらに、ニューバードは当時有名だった西湖堂製パンのチェーン系列パン屋「バード」の商品で、とても人気だったため倒産したあとも他のパン屋たちがニューバードを受け継いだという記事を見つけた。
そんなに歴史と想いがこもったパン、絶対に食べなくては!
揚げたてのニューバードが温かいうちにと小走りで帰りいざ実食。カレー風味のパン生地でソーセージを包んで揚げていて、これがまたシンプルでとっても美味しい。背景を知って食べると余計に美味しさが染み渡るものだ。
断然お米派だったわたし。
まさか京都の街でパンの良さを知ることになるとは。