わたしだけの特別な映画
2022.11.25
ある日、映画を観に行こうと映画館を調べていたら、京都にはシネコンと呼ばれる大型映画館が少ないことに気付いた。
ここで初めてミニシアターという存在を知る。単館系とも言われるもので、京都はその激戦区らしい。
今でこそサブスクというものが出てきて色んな映画を観ることが出来るようになったが、それまでのわたしは映画は大型映画館でしか観たことがなかった。生きていてミニシアターを知る機会が1mmもなかったのだ。
ポップコーンがない!映画館といえばポップコーンと体に刷り込まれているタイプの人間なので衝撃的だった。
今回はCOCON KARASUMAに入っている京都シネマで初めてウォン・カーウァイの映画を観た。
香港映画を観るのも初めてだった。
なんて素敵な作品なのだろう。どのシーンを切り取っても色、音、空気感すべてひっくるめて芸術作品として完成されていて圧倒された。そして、わたし以外の人たちはこんな映画館があることもこんな作品があることもとっくに知っていたのか…と思うと、かなり出遅れたがわたしも知ることができてよかった。
なんというか、大型映画館とは違い「これはわたしだけの特別な映画」みたいな感覚になるのだが、これがなんとも病みつきになりそうで。
これから沢山お世話になるぞ、ミニシアター。