先日、我が家に最高の椅子がきた。

京都に来ておうちが広くなったこともあり、ゆったり座ってくつろげる1人用の椅子かソファをずっと探していたのだが、なかなかピンとくるものがなく先送りになっていた。

 

そんな中、京都シネマの予告で気になっていた映画「デリシュ！」を観に、舞鶴まで足を運んだ。初めて伺ったその場所は「Cine Grulla」というシネマカフェで、こだわりたっぷりの空間で映画を観ることができる。

普通の映画館とは違って、中央の部屋に椅子が置いてあって好きなところに自由に座っていい。椅子もみっちりと並んでおらずまばらに置かれゆったりとしたスペースが確保されていた。頼んだホットコーヒーは淹れたてを店主の方が持ってきてくれた。

 

舞鶴にこんな素敵な空間があったとは！そう感動しているのも束の間、そこで出会ってしまった。素敵な椅子に。

 

座った瞬間「！？」と驚くほど、どこにも負担のかからない無重力のような座り心地。ハイバックですっぽりと収まるのにスッキリとシンプルな作りで、さらに折りたためるという。

なんと言っても2時間ちょっとの映画を観終わってもお尻も腰もどこも痛くないのだ。オットマンの効果もあったのか、本当に雲にでも座っていたのか？と思うほど(大袈裟と思うかもしれないけど本当)。

 

これはすごいとすぐに調べこの最高な椅子は「NyChairX」といい日本のデザイナー新井猛さんが手がけた1970年からある椅子だと知った。肘掛けの木は職人が1本1本丁寧に仕上げ、シートは丈夫で質のいい倉敷帆布を使用しているとのことで、どおりで良い椅子なわけだと納得。やはりこだわって丁寧に作られたものは全然違う。

その日は即決せずに帰宅したが、忘れられず2日後にはポチッと購入していた。

 

我が家が極上空間になり、ますます京都の暮らしが楽しくなってしまった。

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