12月になった。あと30日も経てば2022年が終わってしまうらしい。

 

今年は転機の年だった。

去年の年末に、6年勤めた会社を辞めた。

その会社は、わたしが天職だと思える業種と仕事内容だった。嫌なことがあったり嫌いな社員がいてムカつくことがあっても、それを上回る楽しさや充実感で朝会社に行くのが嫌だと思うことが6年間一度もなかった。

 

そんな場所にいて辞める理由なんかあるのかと思っていたが、ひとつだけあった。ある時から、自分に対して(もしかしてわたし井の中の蛙になっているのでは？)と思うようになったのだ。

会社の中にいると出来るようになったと勘違いしてしまうが、ふと立ち止まって考えた時、わたしはこの会社のやり方に慣れただけで一歩外に出たらまだまだ出来ないことや知らないことだらけだ、ということに気付いてしまった。

もっと色々なことができる人になりたい。もっと強く豊かにならないとだめだ、と思ったのが退職理由だった。

 

ただ、わたしの退職理由がこれになったのにはもうひとつワケがある。それは、尊敬している女上司が「絶対に人のせいで辞めちゃいけない。あの人が嫌だから辞める、あの人が辞めるからわたしも辞める、は違う。後ろ向きな決断はもったいない。」と言っていたからだった。

 

そうだ、どうせ辞めるならわたしも前向きな理由で辞めたい、とその時から思っていた。そしていざ辞める相談をしたらその女上司は「寂しくなるけど応援する、頑張ってほしい」と背中を押してくれた。

その後、辞めてからも別の形で仕事として関わることもでき、お世話になった方達のあたたかさに感謝の気持ちでいっぱいになった。

 

いい意味で「辞めてよかった」と思えるように、これからも頑張らないといけないなとこれを書いていて改めて思った。

そんな12月のはじまり。

from