浄瑠璃寺と猫
2022.12.4
少し遠出をする予定があり、京都と奈良の県境の方へ行っていた。
目的地に向かう途中にお寺の看板を見つけ寄り道をした。そこは浄瑠璃寺という名前のお寺でじょうるりじと読むのだが、口に出すとうまく言えなくて「じょーどゅじじ」になる。必ずみんなそうなると思うので口に出して言ってみてほしい。
そのじょーどゅじじ改め浄瑠璃寺のことは何も知らなかったのだが、とても美しいらしいと聞いたのでどんな"美しい"なのかとわくわくしながら向かった。煌びやかな美しさなのか、はたまた造形美なのか…。
期待を胸に奥へ進むと、そこには池と静かに佇む本堂と木々に囲まれた三重塔があった。圧倒される世界観と景色、その空間すべてが美しかった。"静かな美"といった感覚。極楽浄土をあらわしているとのことだが、まさに心が落ち着く場所だった。
池に落ちる紅葉がまたいい。
本堂も拝観したが中には国宝とされている九体阿弥陀如来像がいてこちらも圧倒された。今は何体かいなかったが並んでいる姿は迫力があった。
あとは、至る所に猫がいた。
入り口にも猫、受付の方のお膝にも猫、あらゆるところに猫猫猫。なんて癒される空間なんだ。みんな人慣れしていて全く動じないし、おててを揃え丸くなって寝ていてかわいかった。
猫の持つ空気感も相まって、この場所の時間だけがのんびり流れているように感じた。