京都に越してきて少し経った7月のこと。

「下鴨神社で御手洗(みたらし)祭というのをやってるから行ってみるといいよ。」と教えてもらった。

みたらし団子…？

そう思いながら向かうと、みたらし団子が売っていた。ここは本当にみたらし団子発祥の地だったらしく、あながち間違いではなかったようだ。でも御手洗祭はみたらし団子食べ放題祭なわけではなかった。

 

木々が青く生い茂っている道を進むと屋台が出ていて、さらに進むと境内に御手洗池がある。ロウソクを1本もらい裸足になって池に入った。

しばらくチャプチャプ歩いていると、大きく火が灯ったロウソクが置いてある場所に辿り着く。最初に渡されていた小さなロウソクでその火をもらい、好きな場所に置いた。

この御手洗祭には無病息災を祈る人たちが集まりここで火を灯すらしい。昔の人は季節の変わり目にここで禊払いなどをしたそう。

足を濡らしなんだかスッキリした気分でみたらし団子を頬張った。

夏の風物詩を堪能できた1日だった。

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