心の夕立
2022.12.23
なんだか今日は孤独を感じる夜だった。
別に実際のところは孤独ではない。わたしの周りには、ちゃんとわたしを想ってくれる人たちがいるということは頭ではしっかりわかっている。それでも今日はなんだか静かで、不安で、孤独だった。
今わたしが急に埃になってみんなの目に見えなくなってしまったら、気づいてもらえるのだろうか。きっといくら呼んでも声が届かずクイックルワイパーでささっと一拭きされ絡め取られてしまうんだろうな。
今わたしが急に倒れてしまっても次の予定をすっぽかすまで気づいてもらえないし、頼んでいた荷物は不在だと思われて宅配ボックスに入れられてしまうんだろうな。
これは、ずっと全員から気にかけてもらっていたいという“構ってちゃん”のような意味ではない。ただただひたすらに、自分の不甲斐なさとか自信のなさとかからくる漠然とした不安に気持ちが揺れているだけなのだ。こんなわたしでも存在していていいのだろうか、とか、こんなわたしじゃきっと誰からも必要とされず愛されもしないんだろうなという、そういう暗くねっとりしたネガティブ思考に引っ張られてしまっているだけ。それを1人で悶々と。心の夕立のようなものである。
やっぱりそんな気分の日は、仕事もバシッと決まらないし、いくら暖房をつけても部屋はなかなか暖まらないし、買った花瓶についてるシールのベタベタは全然取れないし、シャンプーが切れてプッシュしても出ない。そうして泣きたくなるのだ。
だがこういうどよんとした気分になるのもたまにはいい。自分に対してもずっと不満を覚えていたから、こうなることで向き合うきっかけになったのかもしれない。1人反省会でもある夜だった。
そしておすすめしてもらったRobert HaighのBeginner's Mindという曲がとってもよくて心が落ち着いたので、なんだか気分が沈んだ夜は優しくて心地の良いピアノを聴こうと思った。
P.S.
花瓶のベタベタは15分戦ったのち、綺麗になった。