丁寧に陽気に
2022.12.30
お酒はいつから飲むようになったのだろう。
社会人になって気がついたら当たり前のように飲んでいたと思う。
物心ついた頃から、周りの大人たちはよくお酒を飲んでいた。祖父母のお家で集まってご飯を食べると玄関に置いてある瓶ビールを運ぶのはわたしのお仕事で、空き瓶が出たら並べてボーリングにして遊んでいた。
お正月には親戚で集まり、おとそを飲まされた。苦くて苦手だったがなんだか特別感があっておとそをみんなで飲むのは好きだった。
いつも祖父母や親戚が集まってお酒を飲むとだんだん大人の深い話になっていき、子供のわたしは頃合いを見て応接間に誘導されディズニーチャンネルを観るのが定番だった。あの酔って楽しそうな空気やなんとも言えない話し込む雰囲気が何故か好きでわたしも仲間入りしたかったので、当時は応接間にいくのが寂しいと思っていた。
そういったものが染み込んでいるのか、大人になった今もお酒の場は楽しくて好きだ。お酒にしかない陽気さみたいなものがいいのかもしれない。
もちろん大人になってからお酒の厄介さや怖さ、楽しいだけじゃないことがあることも痛いほど知った。楽しいも度が過ぎると一瞬にして楽しくないになるのだ(まあでもこれはお酒だけに言えることじゃないが)。
だからこそ、できるだけ好きだと思える空間で自分も周りも楽しめるように、自分に合った飲み方や楽しみ方を少しずつ見つけて丁寧に陽気に付き合って行きたいなあと思ったのだった。