10年先も 20年先も
2023.1.4
Mr.Children「Gift for you」を観に行った。
Mr.Childrenはもともと母が大ファンで、一緒に聴いているうちにわたしもいつの間にか大好きになっていた。
母に初めて連れていってもらったのは「I♡U」というアルバムのツアーだった。歌声と歌詞の良さに改めて魅了され感動したのは今でも鮮明に覚えている。
Gift for youは、Mr.Children30周年を記念して作られたものだった。
「Mr.Childrenと彼らを愛するファンとが繋がる映画を作れないか」という思いで稲垣哲朗が監督となり、応募されたファンのエピソードや関係者の言葉をライブの映像と共に観る2時間の作品。様々な人の人生のシーンに寄り添っているMr.Childrenの曲に共感したり納得したりして心が温まる時間だった。
あと轟音という設備のある映画館で観たので、重低音でスカートの裾が震えるくらいの臨場感が楽しかった。
わたしが好きなMr.Childrenの曲は数えきれないほどあるのだが、その中でも昔から特別に好きでたまらない曲がある。
それが「Simple」。
1999年に発売された「DISCOVERY」というアルバムに収録されていて世間的に有名な曲というわけでもないのだが、初めて聴いたときに(なんて心地が良くて素敵な歌詞なんだろう...)と自然に涙が出た曲だった。
優しいメロディーに合わせて歌う「10年先も 20年先も 君と生きれたらいいな」「探してたものは こんなSimpleなものだったんだ」というフレーズがたまらなく良い。いや、歌詞すべて良いのだが。いつかこんな風に想いたいし想われたいものだ。恋人にだけじゃなく、親や友人なんかにもそう思えたらいいな。
今回のGift for youの作中でも「10年先も 20年先も 君と生きれたらいいな」というフレーズがピックアップされていた。
桜井さんは「これは、誰の言葉だろうね」と言った。
ただMr.Childrenが歌った歌詞というだけじゃなく、いろんな人が、それぞれの大切な人に向ける言葉であればいいなと思う。
そういえば、先日友人と待ち合わせしていた時に、少し遠くから向かっていたその友人が「思ったより遠かったわ。もうミスチル3曲分歩いた」と言っていて、曲が長いことと時間がかかったことがよくわかる表現で面白かった。Mr.Childrenの曲は大体5分から長いもので7分近くあるものもある。
このSimpleという曲は、4分半しかない。
長年Mr.Childrenを聴いていると少々物足りなさも感じるが、それすらもSimpleでいいなあと毎回思うのだった。