和晒ロール「さささ」でサササッ
2023.1.20
ずっと気になっていた商品、和晒ロール「さささ」。
大阪の堺にある株式会社武⽥晒⼯場がLABORATORIAN Inc.プロデュースのもと商品開発し、2020年度グッドデザイン賞にも選ばれている代物。
そもそもわたしも知らなかったのだが、和晒というのは「わざらし」と読み、主に医療用のガーゼや手ぬぐい、浴衣づくりに使われてる。織りあがった生地に含まれる不純物を和晒釜で何日もかけ丁寧に取り除いくという漂白技術を使ったこの和晒は、堺の伝統工芸のひとつなのだ。
そんな伝統工芸品をわたしたちの日常でも使えるように工夫されたのが「さささ」。スタンドやホルダーもとてもスタイリッシュで綺麗なプロダクトなので、和晒と一緒に楽しんで使える。
ロールタイプはミシン目で切れるようになっているのも使いやすさのポイントだが、一番惹かれたのはその用途の幅広さ。拭く、絞る、濾す、包む、蒸す、水を切るなど、なんでもできる。なんならコーヒーのフィルターにもなる。
あとは薄いのに丈夫なので、洗って使えば30回は持つとのこと。そして薄いから洗ってもすぐ乾く。これも結構重要なポイント。
というのも、先日大量の壬生菜や蓮根の水切りをしていた時(※過去記事「神崎屋はエンターテイメント」参照)、キッチンペーパーだとすぐビシャビシャになってしまって「何枚あっても足りない!勿体無い!」と心の中で嘆いていたところだったのだ。
それに台拭きは洗っても乾くのが遅いので乾かし中にまたつかっちゃってすぐに臭くなる。衛生的にもよくないなあと気にしていたところだった。
早速さささを1枚切り取って使ってみたが、本当に本当にホントーに最高!
吸水速乾性もばっちり。にんじんジュースを冷蔵庫で横にして保管したら漏れていたけれど、さっと拭いてすぐ解決だし、オレンジに染まってしまったところはハイターをすれば一瞬で白に戻った。干しても一瞬でカラッと乾いている。
薄くてちょうどいいサイズなので、鍋での煮沸も簡単でとても良い(台拭きにしていたタオルは洗濯機で他のタオルと一緒に洗うには汚すぎるし、単独で洗うにはもったいないのでずっと手洗いかハイターをしていてそれなのに臭くなるのは早いしで地味に大変だった)。
少々お高いかなとも思ったが、使ってみると逆にコスパが良すぎるように感じる。食材用に1枚、台拭き用に1枚、お皿拭きに1枚だとしても、洗えば30回は繰り返し使えるわけだしキッチンペーパーを何枚も捨てたり、台拭きを何枚も変えたりしなくていいことを考えると環境にも良い。
これぞサスティナブル。これぞSDGs。
伝統工芸を生活に取り入れられることも生活の質が上がるようでなんだか嬉しいし、それによって環境のためにもなるなんてこんな良い事はない。
これからのわたしの生活に欠かせないアイテムになった。