市比賣神社で厄除けまいり
2023.1.31
厄年。おそろしい響きだ。
昔、細木数子の六星占術が流行ったときに「大殺界」という言葉を初めて知った時の衝撃くらいパンチのある言葉「厄年」。
同じような意味合いで、何も良いことがなく嫌なことばかり続く1年なのかと怯えていたのだが、調べてみるとそういうことではないらしい。
そもそも厄年は、就職や結婚といったライフステージや健康の変化が起きやすい年のことを言い、その変化の際に思わぬトラブルが起きやすいため普段よりも気をつけて慎重に過ごしましょうね、というものらしい。そう言われると、なんだか漠然とした不安が少し取り除かれるような気がした。
そして厄は節分までに祓わないといけないんだそうな。
京都なら厄除けをしてくれる神社は数えきれないほどあるな...どこにしようか...と思っていたところに「女性の厄除けって書いてあるのを見かけましたよ」と教えてもらった。それが河原町五条にある市比賣(いちひめ)神社だった。
サイトには「御祭神は全て女神様をお祀りしているところから女性の守り神とされ、特に『女人厄除け』の神社として有名です」と書かれていた。ここにしよう!早速自転車をかっとばして向かった。住宅街の中に佇む神社には数名の女性が先にお参りにきていた。小さいがしっかりした神社だった。
厄除けの申込書を記入し任意の祈祷料を納めると専用の矢をもらえて、そこに名前などを書く。そして鳥居の前で写真を撮影してもらいこれは1年間神前に飾りますと伝えられた。恥ずかしいけどよろしくお願いします!
そしてそのまま呼ばれて中に入り、御祈祷。無事に終わった後は御祈祷のお印に、中身がたんまり入った紙袋をいただいた。
厄除けした人だけがもらえるお守り、神様にお供えしているお米(炊く時にパラパラとふりかけて一緒に炊いてくださいとのこと)、その他おしるこ等、そして空のペットボトル。
この空のペットボトルは、神社奥にある京の名水「天之真名井(あめのまない)」にてご神水を汲ませてもらえるためのものだった。沸かして飲み体の中を清め、残りはお風呂に入れ体の外を清めてくださいとのことだったので帰ってどちらもした。言われた通り、お米も炊いた。
帰り際には絵馬を書いた。
「わたしとわたしの周りにいてくれる人たちがみんな笑顔でいられますように。」実は絵馬を書くたびにずっと同じことを書いている。そしてたまに「素敵な女性になれますように」も追加される(突然の貪欲さ)。
どうだろうか。みんな笑顔でいてくれているだろうか。悲しくて潰れそうになっていないだろうか。こんなわたしではきっと力不足すぎて助けてあげられないかもしれないから、神様の力を借りれますようにといつも願ってる。
市比賣神社は女性の願いを一個叶えてくれるみたいだからきっと届いてることだろう。
今年がどんな年になるかはわからないけれど、どうか笑顔の多い1年になりますように。