京都に来てしばらくした頃のこと。

四条烏丸を歩いているといつも目に入ってきてずっと気になっていた「御多福珈琲」。おたふくコーヒーと読み、名前の通りおたふくのマークが印象的な喫茶店だ。

買い物をした帰り道に、ついに思い切って入る事に決めた。

狭い入り口が地下への階段になっていてなんだかどきどき...。階段を降りている途中に「撮影はご遠慮いただいています。店内撮影一切禁止」といったような張り紙があった。絶対に素敵だろうに、残念だ、記憶に刻み込むしかないと息をのんだ。

 

中に入るとまるで昔にタイムスリップしたような空間。高級そうな赤いベルベット生地のソファに腰をかけ、当店自慢と書かれたブレンドコーヒーとプリンを注文した。

お水が入ったグラスはバカラのものだった。こだわりが素晴らしい。

 

カウンターには常連さんと思われる方とマスターがしっぽりとお話しをしていた。もう1人の女性の店員さんがコーヒーとプリンを運んできてくれ、コーヒーもプリンもあまりに素敵だったのでダメ元でプリンたちだけなら撮影してもいいか聞いてみたが当たり前にダメだった（なので記憶とネットの資料を頼りに描きました）。

コーヒーも美味しいし、プリンは昔ながらの喫茶店仕様でとってもよかった。

帰りに、オリジナルマッチを購入した。チロルに続き2個目のマッチ。（チロルのマッチは過去記事参照：「喫茶チロルでモーニング」）マッチ、かわいい。いいね。

 

店内は喫煙可なのでイマドキ珍しくなってきたのもありちょっと煙たさも感じるが、それもひっくるめてのタイムスリップ気分だと思う。今度は大人びた格好をして真っ赤なリップで行きたい。

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