もはや夏の風物詩である、冷やし中華。

いつの日からか「冷やし中華始めました！」という文字を見かけると夏が来たんだなあと感じるようになった。

冷たい食べ物だから夏に愛されることはわかる反面、別に春や秋にだって食べたっていいじゃないかといつも思っていた。ちょっと冬は...まあ...わからないけども。

実家の冷やし中華は母がこだわりの具を乗せてくれて美味しいので季節関係なくリクエストしていたのもあってそう思うのだろうか。

 

そんなわたしのささやかな思いを実現してくれているお店があった。それが「中華のサカイ」。本店は大徳寺近くにあって、暖簾分けで「みその橋サカイ」もある。よく行くのはみその橋サカイの方だった。

ここサカイには一年中冷やし中華があるらしい。ここも京都では知る人ぞ知る名店で、多くの人に愛されたお店だ。

本で見たことがあったのだが、どうやら芸能人の方も行きつけだったりするみたい。

 

お店雰囲気はかなり庶民的で町中華のような感じ。冷やし中華は「冷めん」と表記され種類もいくつかあった。わたしは初めて訪問したときからスタンダードな「冷めん(焼豚入り)」を注文する。

味が絶妙でめちゃくちゃ美味しい。ちゅるちゅるっとしたサッパリさと程よいとろみ感がよくていくらでも食べられちゃう。

かに玉も想像とは違って、とろとろのあま〜い餡がかかったタイプ。これもじわじわとやみつきになる。

 

この親しみのある雰囲気と安定感のある味が、愛される秘訣なのかもしれない。

 

一度夏以外の時期に冷やし中華を食べると新しい扉を開いた気持ちになるので、是非いろんな人に試してみてほしい。

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