エゴイスト
2023.3.21
現在上映中の映画「エゴイスト」を観に、京都新風館にあるアップリンク京都へ。
アップリンクで映画を観るのは初めてだ。ここもいわゆるミニシアターと呼ばれる単館系の映画館。歩いて行けるので夜の散歩をしながら向かった。
エゴイストは、高山真の自伝的小説『エゴイスト』を基に、編集者の男性がパーソナルトレーナーの男性とひかれ合う日々を描く物語。 監督は松永大司、主演は鈴木亮平で相手役が宮沢氷魚。
そもそもエゴ・エゴイストとは。
【エゴ】
認識、意欲、行動などを主体として、他と区分される自分。自己。自我。
【エゴイスト】
利己的な人、利己主義者。主我主義者。
この物語はそんなエゴと愛の境目の曖昧さと強さを描かれているように思う。
相手を想うことで生まれる感情が、果たして愛なのか、エゴなのか。こうしてあげたい、こうありたい、こうあってほしいと思うことが、正しいことなのか。
ドキュメンタリー風にするため手持ちカメラで撮影されたこの作品、リアリティへのこだわりは他にもふんだんに散りばめられていた。演者さんたちは決まったセリフ以外ほぼアドリブ、友人役の方達は実際のゲイの方を起用。そういった細かいこだわりが、リアルな空気感を強めていた。
最後はあっけなく終わってしまうんだけど、その最後もまた意味があってエンドロール中にじわじわと考えさせられていた。
観たいと思っていた映画をやっと観に行けてよかった。