程よくて、丁度良い
2023.3.27
大阪の玉造にわたしのお気に入りのセレクトショップがある。
そこはアンティークやビンテージ品、今は生産されていないDeadstock品なんかも豊富に取り揃えているこだわりたっぷりのお店。
細い階段を登ると右手と左手に部屋が分かれていて、どちらもそのお店の商品が綺麗に並べられている。中は思ったよりも広めでゆったり見れる空間。
食器や花器、カゴ、ランプシェード、家具など種類も本当に豊富で見ていて楽しく、飽きない。ご夫婦の静かで控えめながらにほっこり優しい雰囲気にも密かに癒されていた。
なによりわたしがこのお店が好きな1番の理由として「丁度良さ」がある。
あまりにもビンテージすぎたら今の家にも他の食器とも馴染まないし、アンティークと一口に言っても系統には振り幅があるし、とか、単純にわたしの好みの問題でもあるのだけれど、こういったものを選ぶのは結構難しい。
けれどここのお店は、和物も洋物もどちらもいい意味で「程よくて、丁度良い」。
程よくレトロで程よくかわいい。どれも個性的すぎず程よくオシャレでセンスもいい。不恰好で歪な形でも自然と愛着が湧くような丁度良さがある。あと、ほとんどの商品はお値段もお手頃で高すぎなくて、そこも良い。
このお店のものはどれを買ってもうまく馴染みつつも特別で、さりげなく際立ってくれる気がするのだ。わたしがそういったものを求めていたのもあって、一瞬でお店の虜になった。
だからここで買ったものは本当にどれもお気に入り。
少し細くて小ぶりなグラタン皿や茶色いお花柄のお皿は最初1枚ずつ買っていたけれど、家で使ってみたらあまりにも可愛すぎてもう1枚ずつ追加で買いに行ったりもしたほど。
最近近くまで来る用事があったので久々に覗きにいったら、またもやときめく子に出会ってしまった。1970's〜のDeadstock品で和花柄の渋かわいいマグ。湯呑みっぽいのにマグなところも色合いが落ち着いているところもとてもよくて一目惚れしてしまった。
もうコップやマグが沢山あることはわかっているのに、どうしても手放せなかった。そしてこんなに可愛くてお値段900円。嬉しい。
あととっても大きなダークカラーのワイングラスも買えた。大量のお水をオシャレなでかグラスで飲みたかったのと、うちにはワイングラスがないので丁度ナイスタイミングだった。本当に大きいので存在感があって良い。
ここならきっとまたお気に入りに出会えるだろうと思って心が躍るこの感覚、今まで飲食店以外での行きつけのお店なんてなかったから新鮮で楽しい。しばらくはこのマグとグラスで大量の水分を摂取したいと思います。