とっくに花粉が辛い季節になっていた。

 

小学校4年生の頃、授業中に突然激しい目の痒みに襲われ、擦る手が止まらなくなった時があった。あまりの痒さに授業どころじゃなくなり一生目を擦るのをやめないわたしの異常さにドン引きした先生が保健室に連れて行ってくれたのが花粉症の始まりだった。本当に目が取れるかと思った。

 

それからというもの、毎年「鼻水、くしゃみ、目の痒み」が押し寄せてきては苦しむを繰り返していた。

 

今年も早い人は2月から「今年の花粉はやばい！」と言っていたのでかなりビビっていたのだが、全然なんともなくて拍子抜けしていた。3月になっても、ほんのちょっとだけ目は痒いけど例年に比べたら屁でもなく（もしかしたらこのまま今年は花粉症に苦しまず過ごせるかもしれない...！）と淡い期待を抱いていたのだ。

 

変に意識をしたら体が花粉症だったことを思い出してしまうかもしれないから必死で意識しないように過ごしていたのだが、ついにきた。

 

いまはもうすっかりズビズビのショボショボ...。

やっぱり花粉症には逆らえない人生なんだな。

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