人の顔が恋しくて
2023.4.1
マスクの使用が個人の判断になってからもうすぐ1ヶ月が経とうとしている。いわゆる「マスク解禁」っていうやつだ。
もう2年ほど毎日マスクをつける生活をしていたから、突然解禁と言われても「やった〜〜〜〜!」と剥ぎ取ってしまうような勇気はまだない。道を歩いている時や人が少ないところでは外したり、逆に電車やバスなど人が多いところでは付けたり、少しずつ調整しながら過ごしている。きっと大体の人はそうだろうな。
個人的に思いっきりマスクを剥ぎ取れない理由として、コロナが日本にも入ってきたというニュースが流れてから実際広まるまでが本当に一瞬だったからというのがある。ゾンビや感染系の映画ではよくある、1人が感染して触れた仲間が感染して...ってどんどん増えていくやつを、現実世界で目の当たりにしたようで当時は本当に怖かった。
普段何気なく会話している中で、あんなにも飛沫が飛んでいることも改めて知った。むしろ今までが無防備すぎたんじゃないかと思わされてしまうほど。
幸いわたしは運良くコロナの陽性にはならずに今日まで過ごしているし、マスク1枚で防げるなら安いもんだなあとも思う。それに思い返せばよくわからない風邪みたいなものも全然引かなくなった。それもマスクのおかげかもしれない。
ただ、やっぱり人の顔が恋しいのだ。食事の時にやっと見れる相手の顔にホッとしてる自分がいる。相手の顔を見てその人の表情を見て会話がしたいと、心のどこかで思っているんだと思う。
人の顔って、素晴らしい。同じ顔がひとつもないし、さらにそこに加えてその人の性格や生き様が顔に出るし、個性とはまさにこのことで、なんて豊かで面白いんだろうと感じる。それはしばらく目とマスクしかない人の顔を見続けてきたから余計にそう思うだけなのかもしれないけど。
一度体験してしまったこのパンデミックをなかったことにはできないから、きっとコロナの前とまったく同じになるにはもっと時間が必要にはなると思うけど、いつかまた色んな人の顔が見れるといいなと思う今日この頃なのでした。