ひもかわうどんは悪くない
2023.8.6
家を掃除した。油断するとすぐに汚くなる。
気がついたら、京都のこの家に来て1年が過ぎていた。あっという間だったけど、1年経った分それなりに汚れなども染み付いてきていたし、古いものが溜まってもきていた。
今日常備食を保管している棚を整理していたら、賞味期限切れのものが沢山出てきて泣く泣く捨てた。わたしはリスのようになんでも置いておきたいタイプなので、「これは今度ゆっくり食べる」「これは美味しいから予備を置いておこう」みたいな感じで続々と溜め込んで、気づいたら賞味期限がとっくに過ぎているというのをよくやる。悲しい。
そしたら大切に置いてあった「ひもかわうどん」が出てきた。「ひもかわうどん」は群馬名物の食べ物で、でっかくてぶっといきしめんのようなもの。わたしはきしめん大好きもちゃもちゃ食感大好き人間なので、仕事で群馬に行った際に速攻買って食べる日を楽しみに保管していた。
その賞味期限が先日の8月1日で切れていた。
5日過ぎている...。
でも賞味期限と消費期限は違うし...!火を通せばいける...!と思い茹でることにしたのだが、開封したらなるべく早く食べた方がいいこの手のうどんをちまちま食べている暇はないと一気に1袋分丸々茹でた。
1袋4人前。もちろんわたしは独身。
この時点で雲行きは怪しかった。
ティファールの大きめの鍋がでっかくぶっとい麺で埋め尽くされ、わたしは一体鍋でなにを茹でているのかわからなくなる事態に陥った。でろんでろんぶりんぶりんの鍋を眺めながら、どうしようこの塊...と途方に暮れたが、こうなったら仕方ないので最大限に美味しく食べるためにすき焼き風煮込みにしようと前日に作った煮卵のタレを再利用した。
まあ当たり前に麺が多過ぎてタレが足りなかった。そりゃあそう。
なんとか継ぎ足してことなきを得たけど、なんか賞味期限も切れてるし少量のタレで絡められてブチブチ切れてるし、ここぞという時のために大切にとっておいたのにこの仕打ちはあまりにもかわいそうだった。
ひもかわうどんは何も悪くない。
なんとか成功して美味しくなったので作り置きにして明日も食べることにした。