花は気分の色で
2023.10.12
お花屋さんの前を通ると必ず見惚れて立ち止まってしまうのは、疲れて癒されたいからなのか、はたまた心にゆとりがあるからなのか。
今日は前者。
街はすっかりハロウィンで、あちらこちらにおばけやかぼちゃやコウモリが、にやにやしながら浮かんでいる。
お花屋さんもその一部かのように、普段は見ることのない怪しく派手な実からおばあちゃんが着ているカーディガン色の花まで、秋やハロウィンを連想するものたちで溢れていた。
わたしが花を選ぶ時に意識していることは、それを見た時に心がときめくかどうか。当たり前の毎日が少しだけ特別に感じるような、そんなささやかな喜びを与えてくれる花を選ぶようにしている。
そう聞くと、なんとなくひまわりやガーベラなど明るい元気そうな花が思い浮かぶだろう。それが不思議なことに、ひっそりと静かに佇む地味な花にもその特別を感じ、ときめくことはざらにあるのだ。
その時のわたしの気分によって見え方が大きく異なるんだろうけど、ただただ心のままに選んでいるので、買ったあとに包まれた花を覗き込んで「あら、わたしこんな気分なのね」と改めて知ることができる。
本当の花占いはこれかも。