ふふふのふ
2023.3.2
錦市場を歩いていた。
平日の昼間だが、観光客がいっぱいいて賑わっていた。
以前はすべてが物珍しく新鮮で目を輝かせていたが、最近は観光客向けのビジネス感が強いものには惹かれなくなっていた。もちろんその中にも京都の文化は確かに存在していて良いものも沢山あるというのはわかるのだけれど、今のわたしには必要がないような気がしていた。
そんなことを思っていると、角に「麩嘉」の文字。
あれ?ここって...。
家に帰って思い出したが、「ちょこっと京都に住んでみた」というドラマで西洞院通りにある麩嘉の本店が取り上げられていて、とっても行きたかったお麩屋さんだった。詳細は不明らしいが、古くから京都御所にも麩を献上してきた京都を代表するお麩屋さんで、150年前から都で名の知れたお店だったんだとか。水分を60%も含んでいる生麩は水の美味しさで味が左右されるらしい。水が美味しいとされる京都だからこそ作り出せる麩。
並んでいた麩の種類も豊富で「道明寺麩」というのがあって気になった。道明寺といえば、花より団子しか出てこない。まーきの!(これは花沢類)
調べたらどうやらもち米を蒸して乾燥させ粗挽きした道明寺粉というものがあるみたいだった。大阪の道明寺で作られたため道明寺粉というらしい。
ちなみに関東の桜餅は「長命寺」関西の桜餅は「道明寺」と言うようだ。またひとつ賢くなった。
麩嘉で、有名な麩まんじゅうをひとつ買って外で食べた。
包まれた笹を解くと中にはツヤツヤもちもちな見た目の麩まんじゅう。一口齧ると生麩のむにゅっとした食感に優しい甘さのあんこがなんともマッチして、いい感じ!生麩ってなんでこんなに美味しいんだろう。
今度は生麩を買って帰ろう。